こんにちは
鍼灸マッサージsalonここち恵比寿店
鍼灸マッサージ師 南谷です
前回のブログで
私は食前にお酢を飲むとなんだか調子がいい
というお話をしましたね
どうして調子が良いんだろう?
ということを
鍼灸師らしく、東洋医学で考えてみます
あん摩・はり・きゅうは東洋医学の中でも
中国伝統医学(中医学)において用いられてきた手段です
中国に古くから伝わる古典の中に
あらゆるものを陰と陽に分けて考える「陰陽論(いんようろん)」や
いろんなものを5つに当てはめて考える「五行論(ごぎょうろん)」があります
仕事終わりにビールを飲んで「五臓六腑に染み渡るぜぇ~」
なんて言う時の「五臓」は中医学では「肝心脾肺腎」の5つです
他にも、季節や食べ物、味覚やその他もろもろを
何でもかんでも5つに分けたら、同じグループに属するものは
互いに影響しあっていたり、関連があることがわかっています
そのグループは自然の中にある
「木火土金水」に分けて説明されることが多いです
そして分類されたものは他のグループの影響で
強まったり弱められたりしてバランスが取られています
バランスが崩れると、自然界でも人の体でも異変が起きます
五行論の中で
「木(もく)」のグループに属するものは
季節 :春
臓 :肝
味 :酸(すっぱい)
体の部分 :筋(腱)
感情 :怒
液体 :涙
外見に現れる:爪
などなど
調べればまだまだたくさんあります
(音やニオイなんかもあるんですよ)
冬から春になって木がのびやかに成長を始めるころ
「肝」がうまく働いてくれないと
身体ものびやかになってくれず
筋肉がぎゅっと固まってしまったり
なんだかイライラと怒りっぽくなったり
目が乾燥したり、逆にやたらと充血していたり
爪が割れやすかったり
人によって出やすいポイントは違いますが
グループに属するところに影響が出始めます
私はもともと、肝のトラブルが起きやすいタイプで
集中しすぎると身体が縮こまって筋肉カチカチになりますし
肝の役割である「気や血の流れのコントロール」が上手く行かなくなると
生理前にのぼせやすくなったり、喉や胸が詰まる感じが出やすくなります
そんな私なので、肝と関わりの強い「酸」の味がよく効いたみたいです
「酸」という味には
「収斂(しゅうれん)」と「固渋(こじゅう)」
という作用があります
これは
「酸っぱいっ!」って顔になったときの
身体がきゅっと引き締まるような固まるような感じです
筋肉カチカチなのにキュッと締まっちゃっていいの?
と思うかもしれませんが
実はキュッと締まった後は、もとに戻るために顔や体が緩みます
この作用のおかげで、縮こまった身体が緩むきっかけを作ってくれるんですね
さらにもう1歩進んで考えてみましょう
木のグループは、働きが強すぎると
土のグループを弱めてしまうことがあります
土のグループには、消化吸収を担当する
脾や胃が含まれます
肝のトラブルが脾や胃を弱めてしまっていたとしたら
酸のおかげで肝の働きが穏やかになって
寝ている間の消化吸収を邪魔しなくなったと考えられます
また、いまの季節は春にかわるところ
木のグループは、良くもわるくも影響を受けやすい時期です
こんなふうに細かく分けて考えていくと
不調の原因や、元気になる方法が見えてきますね
自分は肝のトラブルが起きやすいタイプか?
セルフチェックのポイントは
・アバラの下がパンパンで苦しい!
・足にある「太衝」のツボを押すと痛い!
・喉が詰まったような感じがする
こんな症状がある方はぜひご相談ください
ここちのはりは
手首の脈やお腹の状態から
経絡のながれを整えます
季節の変わりめでこころとカラダの不調が出る前に
鍼の全身調整をお試しくださいね
鍼灸マッサージsalonここち恵比寿店
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